来院する際のペットの連れて行き方について
2025/12/08
こんにちは。
愛玩動物看護師の菅野(かんの)です。
今回は動物病院に来る際のペットの連れて行き方についてです。
実際に「ちょっと危ないかも💦」とたまにヒヤッとすることがここ最近あります(^^;)
自分のうちの子を守るために、安全な連れて行き方をしましょう!
🐶わんちゃん🐶
わんちゃんの場合は、連れて行き方は何種類かあります。
・キャリーケースに入れる
・首輪、またはハーネスにリードを繋いで
→抱っこする。
→リードを短く持ち歩く。
→飛び出さないようにして、カートに入れる。
緊張しやすい子やびっくりしやすい子、急に走り出す子、他のわんちゃんや知らない人や新しい場所が苦手な子、動物病院が嫌いな子…
上記のような子は首輪またはハーネスだけではなく、首輪とハーネスを併用することをおすすめします!
首輪とハーネスそれぞれにリードを繋ぎ、2本リードにしましょう。
また、首輪またはリードに繋ぐ部分が二股になっているリードもあります。
首輪とハーネスを併用する理由としては、どちらかが抜けても1つ残れば安全を確保できるということです。

こちら、ゴールデンレトリバーのすずちゃんです(^▽^)/
すずちゃん、そしてすずちゃんの飼い主さん、撮影のご協力ありがとうございましたm(__)m✨
二股リードはこんな感じのものです↓

また、保険が1つでは安心できない場合は首輪とハーネスの間に「スリップリード」を付けるのもおすすめです。
スリップリードは必ず首輪の後ろにつけてください。首輪の前につけると、首輪が抜けたら一緒に抜けます😲💦
保険の意味がない( ノД`)シクシク…

昔に比べ、今は色んな種類のハーネスが世に出回っています!
このハーネスはちょっと危ないなーと思うのが、頭からかぶせるショルダーハーネスタイプのもの…
おなかの部分でバックルで止めていますが、わんちゃんが後ずさりすると頭からすぽん!!と抜けます。
すぽんと抜けたのを何度も実際に見ております…(´;ω;`)
昔住んでいた市の市役所に訪れた際、外にリードで繋がれていた子がそのハネースを使用していて、後ずさりをして抜けて逃げていったことがありました。飼い主さんは市役所に用事があったようで、市役所内にいました。
すぐに追いかけて、飼い主さんも呼んで、事なきを得ましたが…本当にヒヤッとしました。
側面に名前を入れられたりもできるようで、かなり人気で使用している子をよく見かけます!
何にも動じず前に前に進む子なら抜ける可能性は少ないかもしれませんが、急に怖いことが起きて後ずさりするようなことがあれば…危ないです。
装着方法がすごく簡単で利用しやすいのですが…💦
商品のホームページを見たところ係留はできないという明記もあり、抜けにくくするための追加パーツも売っているようでした!
適切な使用方法、そして適切なサイズと調整をして使用する必要もありますね🤔
このタイプのハーネスを使用して散歩する場合は、首輪と併用+ダブルリードもしくは接続部分が二股になっているリードの使用をおすすめします。
ハーネスでおすすめしたいのは、前足を通すタイプのもの。

前足を通すのが難しい場合は、8の字ハーネスといわれる頭を通すものがおすすめです。
「うちの子、動物病院苦手だー!」と思っている動物病院苦手なわんちゃんの飼い主さんいらっしゃいますよね?
そうなってしまうと、何かない限り動物病院にくることは無くなり、どんどんどんどん動物病院が苦手になります。
お散歩のついでに動物病院に寄ってみて、慣らしてみるのはいかがでしょうか?
病院に入るのはハードルが高いので、まずは駐車場まで、次は入口手前まで、次は待合室、次は診察室、次は診察台に乗ってみる、次はその状態で動物病院のスタッフが触ってみる。
徐々にステップアップしていき、各段階でクリアできればその都度おやつを!!
すぐにできるようになるのは難しいと思うので、その子のペースに合わせて無理なく根気強く続けてみたら、動物病院が怖くなくなるのかなと思います。
動物病院に来ると嫌なことがあると動物病院が苦手なわんちゃんたちは思っています。
でも10回訪れたうち、9回がおやつを食べるだけで、1回だけ嫌なことだったら…?
動物病院が前ほど嫌なものではなくなるのではないかなと思います。
試してみたいという方いらっしゃいましたらご相談ください。
獣医師が触れられないと、治療の幅も狭くなってしまい、最善の治療の提供が難しいことがあります。
わたしたち動物病院のスタッフは敵ではなく味方です。
最善の治療をし、元気に過ごしてほしいので、動物病院は嫌いにならないでほしいです(´;ω;`)
😸ねこちゃん😸
ねこちゃんの場合は、
・キャリーケースに入れて連れてくる
一択です。
来る際にキャリーケースが壊れたら?扉が閉まっていなかったら?扉を開けた瞬間に飛び出したら?…もしもの事を考えると洗濯ネットに入れてキャリーケースに入れるのが安全です。
洗濯ネットはぴったりサイズではなく、余裕のあるものの方が快適に過ごせるかと思います。
洗濯ネットではなく、ねこちゃん用のネットの販売もあるようです。
病院が苦手なねこちゃんはわんちゃんに比べると多いです。
びっくりしやすい子、知らない人が苦手な子、動物病院が大嫌いな子はネットに入れてきてもらえると動物病院側としてもありがたい場合が多々あります。
おすすめのキャリーケースは底と蓋が分解でき、横の扉からも上の扉からもねこちゃんを出し入れできるハードタイプの物です。
災害時の避難所ではクレート代わりにもなります。

「キャリーケースに入れるのが大変」というお話をよく聞きます。
キャリーケースに入る=動物病院に行くになっているパターンが多いかと思います。
キャリーケースに入ってお出かけをして10回訪れたうち、9回がおやつを食べるだけで、1回だけ動物病院だったら…?
キャリーケースに入るのもそんなに嫌じゃなくなるかも…?
お出かけってどこいくの~?となりますが、外の世界を見せながら近くの公園とかでも良いと思います。
公園では扉越しにおやつをあげてみてください。
日常生活でキャリーケースに慣れて置くこともキャリーケース嫌いを克服するために必要です。
キャリーケースの中は安心できる場所!と思ってもらえたらこっちのもんです。
①まずは底のみ使用してみます。お気に入りのブランケットを置いて、ねこちゃんがくつろいで使ってくれるようになったら次のステップへ。


②蓋をつけてみます。この状態でも入ってくれるようになったら次のステップへ。

③扉をつけてみます。ねこちゃんが入った状態で扉を閉めてみましょう。その状態でも落ち着いていられるようなら、キャリーケースに入ることも苦痛ではなくなっているのかもしれません。
もう一度大切なことなので言いますが、ねこちゃんの連れて行き方は「キャリーケースに入れて連れてくる」一択です。
当院にねこちゃんを抱っこで連れてくるのはご遠慮ください💦
大きなわんちゃんや吠えるわんちゃん、興味津々なわんちゃん、お子さんも一緒にペットちゃんの診察にやってくるご家族もいらっしゃいます。
ねこちゃんがびっくりして逃げ出すなんてこともあるかもしれません。
ハーネスとリードをつけて抱っこで連れて来られるのは、当院ではわんちゃんのみとなります!!
どうしてもキャリーケースに入ってくれなくて、抱っこでしか連れていけないという場合は事前にご連絡ください。
待合室でねこちゃんのキャリーケースを開けたい場合はスタッフに一度お声掛けください。
事故防止のため、ご協力をお願いいたします。
わんちゃん、ねこちゃん以外の小動物さんもねこちゃん同様でキャリーケースに入れてのご来院をお願いします。
病院にやってくるペットちゃん、飼い主さんが安心安全で過ごせるようにしていきたいです。
今後ともご協力をよろしくお願いいたします。
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みたかマロン動物病院
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東京都三鷹市野崎4-7-1 マロンテラス2階
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