~犬猫の食事管理 フードの選択から与え方まで~
2025/08/09
こんにちは。米岡です毎日暑いですね☀️🥵
毎日の食事に関して、どうしたら良いのか、今のやり方であっているのか、飼い主様からお悩みを良く聞きます。
今日はフードに関して書いてみようと思います。
ペットに与える食事🍴に関して「何を与えたら良いの?」と良く聞かれますが、結論からいうと「総合栄養食」と記載のあるドライフードを主体であげてください。
ドライフードの方が良い理由は、ウエットでドライと同量のカロリーを補うためには沢山食べなければいけなかったり、顎の筋力低下や、歯周病になりやすいなどの説明をすることが多いですが、ドライかウエットかどちらが推奨されるかは状況によって変わってきます。
人と同様に犬猫も栄養バランスを考えて食事をとる必要があります。
具体的には5大栄養素「炭水化物」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」をバランス良くとれるような食事にする必要があります。
でも、ただ均一に含まれれば良いってものではありません。
人にとって栄養バランスがとれているようにみえる食事でも、犬や猫では人と食性が異なるので栄養バランスが不十分なのです。
(人は雑食ですが猫は肉食です!犬も肉食寄りの雑食です!例えば、犬や猫は人よりも多くのタンパク質が必要なのです)
もちろん犬と猫でも食性が異なるので、犬にはドッグフード🐶を、猫にはキャットフード🐱を与えてください。
当たり前でしょと思われるかもしれませんが、実はこれが出来ていない飼い主様も時々いらっしゃるのです。
多いのが「良かれと思って作る手作り食🍛」です。
特に小型犬などで、食の好みが激しいので手作り食でないと食べないのです、、というワンちゃんがいらっしゃいます。
人はいろんな場所でいろんなものを、その日の気分で変えて食事を取るのでレシピが無限にあります。今日適当なものを食べても明日しっかり食べれば良いのです。
だけど、人に飼われている動物は飼い主様が与えたものが全てなのです。
その動物種に適した5大栄養バランスまで網羅した食事をしっかり与えるのって、想像以上に大変です。
なので、当たり前におもわれるけれど、その動物向けに作られた「総合栄養食」を毎日与えるということはとても大事なことなのです。
もちろん、アレルギーや病気で手作り食しか食べられないワンちゃんネコちゃんもいらっしゃいますので、そのような場合は主治医の先生に相談しながら食事を用意する必要があります。
ペットフードを与える利点として
・栄養バランスの心配をしなくて良い。
・知らぬ間に危険なもの(中毒物質🍫🧅など)を与えてしまう心配がない。
・年齢や状態に合わせたケアができる(最近は療法食も多くあります)。
・毎日同じものを食べていることによって、異変に気付きやすい。
ということがあります。
病気で中々食欲が出ないという子も、できるだけ総合栄養食のフードをあげられると良いですね。
最近ではドライフードでなくパウチやチュールにも総合栄養食のものがありますので、是非探してみてください。
あとは、「どれくらいあげたら良いの?」「フードの袋に書いてある量を与えているのに太ってきます」というお悩みも良く聞きます。
基本的には「フードの袋に書いてある量」をあげてもらえれば良いと思うのですが、それはあくまで「最初に与える量の目安」です。同じ体重でも個体によって体格が違います。代謝や運動量が違います。なので、最初に与える量の目安の量であげて太ってくるなら量を減らす必要がありますし、痩せてくるならば量を増やす必要がありますのでご注意ください。
量の増減だけでコントロールしきれない時、例えば量を減らしたら欲しがってしょうがないとか、もっとカロリーが必要なのにどうしても食べられないとか、そんな時は商品を変えてみたり、複数の商品を混ぜて与えてみてはどうでしょうか。
ちなみに、食事を切り替える時は一週間くらいかけて徐々に切り替えられると良いです。
ご自宅の子が太っているのか痩せているのか良くわからない😒、という方は、主治医に聞いてみるとアドバイスをもらえると思います。
「どうやったら食べてくれるのでしょう?🥲」というお悩みも良く受けます。
・匂いを変えてみる(電子レンジで温めると匂いが増すことが多いです)
・食感、硬さを変えてみる(お湯でふやかすなど)
・与え方を変えてみる(食器やお皿の高さなど。ステンレスの鉄臭さを嫌がるネコちゃんもいるようです。また、高齢の子は体勢がきつくて低くかがめないこともあります)
・場所を変えてみる
色々工夫してみると良いかもしれません。
食事を変えたことによって便や被毛の状態が格段に良くなった子もいますので、そんな話もまたいつか出来ればと思います!
このコラムを読んでもよく分からないわ。と言う方は、是非お気軽に直接ご相談ください。
食事に関して悩んでいらっしゃる飼い主様は多くいらっしゃいますが、蓋をあけてみると意外と簡単な悩みだったりします。気負わずに、気楽に考えてみると良いかもしれません。
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