みたかマロン動物病院

熱中症にお気をつけください!!

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熱中症にお気をつけください!!

熱中症にお気をつけください!!

2025/08/07

こんにちは!愛玩動物看護師の菅野(かんの)です。

 

今回は熱中症について。

暑い毎日が続いてますね🫠

人も動物もたまったもんじゃないです💦

年々暑くなっています☀️

 

わんちゃんの飼い主さんたち、いつなら涼しくお散歩できるの〜?💦という毎日ですよね…

朝8時〜夕方18時くらいまで暑いです😢

 

人も熱中症になるので、みなさまご存知かと思いますがもちろん動物たちも熱中症になります!

動物たちは人に比べて体高が低く、地面からの夏を受けやすい環境にいます。

 

 

【非常に危険です!!!!!】

①夏の日中の散歩

熱中症や肉球をやけどする危険性もあります!

散歩は早朝や夜などの涼しい時間帯におこないましょう。

地面は60度以上になっていることもあるので、しっかり確認してから散歩に行くようにしてあげてください。

 

②直射日光のあたる屋外での係留

日陰のある風通しのよい場所と十分な水の準備をしてください。

 

③高温の室内

適切な温度と湿度管理をしましょう。

温度は20〜25℃、湿度は60%が快適に過ごせる環境です。

動物たちが自ら快適な場所へ移動できるような環境作りを心掛けましょう。

うちのねこちゃんは日当たりのいい部屋の出窓で日向ぼっこをして、冷房の効いた部屋に行って…を繰り返しているようです。

 

④車内放置

短時間でも車から離れる場合は動物も連れて一緒に行動しましょう

 

 

【ペットの熱中症って?】

高温多湿な環境に長時間晒されることで体温が上昇し、高体温及び脱水によって起こるのが熱中症です。

体温を発散する機能が低下している場合や、過度な運動によっても起こる可能性があります。わんちゃんとねこちゃんどちらもなる可能性がありますが、圧倒的にわんちゃんの方が多いと言われています。

 

また、特に注意が必要なのは…

•短頭種

•シニア期

•肥満の子

 

短頭種は、犬だとフレンチブルドッグやパグ、猫だとペルシャやヒマラヤンなどのマズル(鼻)の短い種類のことです。

短頭種は鼻が短く口の中の面積が小さいため、唾液を気化して熱を逃すのが苦手です。

このため、他のわんちゃんと比べるとはるかに熱中症のリスクが高くなります

冷房器具の活用や、直射日光の遮断、風通しの工夫をおこないましょう。

 

シニア期は、体温調節機能の低下があり暑さの調整ができにくくなります。

また、認知機能不全症候群(主に犬)になっている場合、さらに気をつけてください。

水を飲む場所が認識できない、家具の隙間など閉所から脱出できない、長時間吠え続ける等の症状が見られますが、この場合体温上昇と脱水症状を引き起こしやすく、熱中症の状態に陥ることもあるので注意が必要です。

 

肥満の子は、脂肪によって体内に熱がこもりやすくなっています。

また、首まわりの脂肪によって呼吸機能が低下し、呼吸による体温調節が難しくなるため、熱中症になりやすいです。

 

 

【どんな症状が出るの?】

初期症状

•パンティング(ハアハアと激しい呼吸)

•よだれ

•粘膜(歯肉や舌、結膜など)の充血やうっ血

•頻脈

など

可能であれば体温測定をしてください。

体温測定は深部体温の測定が大切となりますので、直腸(肛門)での測定を推奨します。

40℃を超える場合は熱中症の疑いが濃厚です。

 

重篤化した場合

•虚脱(ぐったりとして意識がない)

•嘔吐下痢

•ふるえ

•意識消失

•けいれん発作

•急性呼吸促迫症候群

など

さらに、これらに付随してDIC(播種性血管内凝固症候群)※を発生することも多くあり、この場合高い確率で死に至ります。

 

※DIC(播種性血管内凝固症候群)

播種(はしゅ)とは、畑に種をまくことを意味し、この場合、種に相当するのが血の塊である血栓のこと。

DICは、血管内に無数の血栓がばらまかれた、血液の凝固の反応が非常に高ぶった状態の病気を指す。

DICは、極めて治療の難しい病態の一つ。

多くの臓器に微小血栓が無数に生じることやショックのため、組織に血液が行き渡らず虚血性の壊死を起こし、多臓器の循環障害による機能不全を生じる。

血液を凝固するのに多くの凝固因子を使うため、その後は血が止まりにくくなり、その結果として、致死的影響を体に生じる。

 

なぜ熱中症でDICになるのかと言いますと、熱中症で異常な高体温になることで、血管の細胞が損傷され、血液の凝固の反応に問題を起こすからと言われています。

 

DIC、本当に恐ろしいです…

 

 

【熱中症かも?どうしたらいい?】

涼しい場所に移動させて、水分補給をし、身体を冷やすために濡れタオルをかけたり、常温の水道水をかけたりしてください。

症状が落ち着いても、早急に動物病院へ!!

 

応急処置の際に、早く体温を下げようとして冷水や氷、アイスバックを用いて急激に冷やすと、血管が収縮し、温度の高い血液が各臓器に循環します。

そうなると逆に熱が発散しにくくなり、高体温による各臓器への障害が促進されて逆効果となるため、注意が必要です。

 

 

 

熱中症は人の場合と同じで、気をつけていれば防ぐことが可能な病気です。

この暑さの夏がまだまだ続きそうな予感がしています…

最近、日本は四季ではなく二季になっていると感じます😭春と秋はどこへ…

 

人も動物も熱中症に気をつけていきましょう!

 

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