犬の妊娠・出産について
2025/08/05
~犬の妊娠・出産について~
お久しぶりになってしまいました。米岡です。
先日、当院で人工授精して産まれたトイプードルの赤ちゃんが
初回ワクチンを打ちにいらっしゃったのでご紹介します。
こちら、排卵日から35日目の超音波検査の画像です。妊娠していますね!
犬の子宮は「双角子宮」といって途中から二股に分かれているのですが、
今回左右に一匹ずつ赤ちゃんが確認でき、心臓もしっかり動いていました。
(超音波検査では正確な胎仔数を測るのは難しいため、日数が進んでからレントゲンを撮る必要があります。)
こちらが、排卵日から55日目に撮ったレントゲンの画像です。
超音波の診断と相違なく2匹の胎仔が確認できました。
人は妊娠すると酷いつわりがあったり身体が浮腫んだり、
便秘になったりとトラブルが多いですが、犬は比較的安定して分娩日を迎えることが多いです。
妊娠早期からご飯の量を増やすと太って難産になってしまうため、
後半から様子を見ながらフードの量を増やしていきます。
分娩が近くなると「分娩徴候」が現れます。
・食欲低下
・営巣行動(落ち着かない、床を掻くような仕草)
・パンティング(ハァハァすること)
・直腸温低下
犬猫の体温はお尻から体温計をさして測ることが多いのですが、平熱は38-39℃です。
それが、ホルモンの影響で分娩2日前くらいから下がり始めます。
下がる子は35℃くらいになることもあります!
最も下がって上がり始めたところから半日~一日で産まれると言われているのです。
「戌の日参り」という言葉がある通り、犬は基本的には安産ですが、時々難産になることがあります。
お腹の中で赤ちゃんが大きく育ちすぎていたり、分娩ホルモンが足りなくて陣痛が弱かったり、
赤ちゃんの体勢がおかしかったりする場合です。難産の場合には帝王切開になることもあります。
今回は赤ちゃんが大きく、お母さんの陣痛も弱かったため、
ギリギリまで粘りましたが最終的に帝王切開になりました。
帝王切開の間、飼い主様はドキドキしていたと思いますが、
無事に産まれてきてくれました!良かったです。
感動とともに、当院スタッフが動画を作ってくれたので、是非見てみてください!
この後の子育てもなかなか大変なので、それはまた後日別の記事でご紹介します◎
*当院では分娩、帝王切開などの出産のサポートも行っておりますが、排卵日が正確に分
かっており、出産予定日の2週間以上前からご相談いただいた方限定としております。
詳しくはご相談ください
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