猫の病気・治療 CAT

Skin 皮膚

症状

皮膚を舐める、脱毛、フケが増えるなど

考えられる病気

感染性皮膚炎(寄生虫、糸状菌、細菌)、心因性、腫瘍、アレルギー性皮膚炎など

検査・治療方法

詳しい問診や検査により原因を特定します。状況によっては、麻酔をかけて皮膚の一部を切り取って病理検査に出すこともあります。
治療は原因によって様々ですが、猫はシャンプーや塗り薬が苦手な子が多いため工夫が不可欠です。

アレルギーが疑われるときには、食事や生活の指導もします。また、猫は心因性脱毛も非常に多い動物ですので、原因を減らすべく生活指導を行うこともあります。

Digestive system 消化器系

症状

食欲がない、流涎、吐き戻し、下痢、便秘など

考えられる病気

胃腸炎、消化管内異物、巨大結腸、腫瘍、炎症性腸疾患、食物アレルギーなど

検査・治療方法

血液検査、糞便検査、レントゲン、超音波などで原因を探し、適切な治療を行います。飲み薬での治療が一般的ですが、食欲がなかったり、吐いてしまう場合には、入院での注射や点滴での管理が行われます。

消化管内異物や腫瘍が原因であれば、麻酔をかけての手術を要するケースもあります。
猫は様々な要因で便秘になることが多く、原因を治療しながら、継続的に便を掻き出す処置が必要になることもあります。

Circulatory system 循環器

症状

動きたがらない、口を開けて呼吸するなど

考えられる病気

心臓病(肥大型心筋症など)、高血圧症など

検査・治療方法

レントゲンや超音波検査で、どこに異常があるのかを特定します。飲み薬や運動制限による治療が一般的です。重症化すると肺に水が溜まったり、身体に血栓ができることもあります。
高血圧が認められる際には、様々な原因が考えられますので、適切な治療を行います。

Renal and urinary system 腎泌尿器系

症状

多飲多尿、頻尿、血尿、尿が臭いなど

考えられる病気

腎機能低下、膀胱炎、尿路結石症、腫瘍など

検査・治療方法

尿検査で感染や結晶の有無を確認したり、レントゲンや超音波検査でどこが悪いのかを探します。
飲み薬や食事制限による治療が一般的ですが、外科手術での治療が求められるケースもあります。腎機能が極度に低下しているときには、点滴をすることがあります。

猫は膀胱炎、尿路結石症、腎不全を患うことが多い動物です。原因は様々であるため、十分なインフォームドコンセントを行います。

Hyperthyroidism 甲状腺機能亢進症

症状

食べているのに痩せてくる、活発になる、毛並みが悪い、目がギラギラしている、下痢吐き戻しなど

検査・治療方法

血液検査によって診断されます。高齢猫での罹患が多く、初期症状に気づきにくいため、健康診断で初めて発覚することもあります。治療は一般的に飲み薬が使われます。

Diabetes 糖尿病

症状

多飲多尿、太っていたのに痩せてきたなど

検査・治療方法

血液検査で診断されます。猫はⅡ型糖尿病というインスリンが効きにくくなるタイプが非常に多いです。初期に発見されると、食事療法のみでコントロールできるケースも稀にありますが、ほとんどはインスリン注射での治療となります。

最近では、飲み薬による治療も行われるようになっています。
糖尿病は治療をしないと、生体内の代謝がうまくいかなくなり、ケトアシドーシスという状態に陥り、命に関わることもありますので、注意が必要です。

Feline infectious peritonitis 猫伝染性腹膜炎(FIP)

症状

元気がない、食欲がない、熱っぽい、貧血、お腹が張っているなど

検査・治療方法

血液検査、レントゲン、超音波を使って異常を探します。確定診断には、血液や患部から採取したものに病原体が含まれているかを遺伝子検査で調べることもあります。

以前は対症療法のみで、致死率の高い病気でしたが、最近では抗ウイルス薬の発展により、寛解するケースが増えてきました。
しかし、長い治療期間と経過観察が必要で、まだまだ研究段階にある病気と言えます。詳しくはご相談ください。

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