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猫もフィラリア症に!

こんにちは。

フィラリアシーズンになりました。

フィラリア=犬の病気と思っている方も多いと思いますが、フィラリア症は猫にも存在します😲

今日は猫のフィラリア症のお話をしたいと思います🦟

フィラリア症が何なのかに関しては、前々回のブログでご紹介しておりますので是非ご一読ください!

犬と比較して、猫の体内はフィラリアにとって最適な環境ではないため、成虫に発育する割合や成虫まで発育してから体内に生存できる期間が短いのが特徴です。

これだけ聞くと、一見、犬よりも猫の方がリスクが低いように感じます。

しかし、猫は犬と違って身体が小さい為に治療がほぼ不可能と言われています。

犬の場合、フィラリア症の治療は、出た症状に対する対症療法に加えて、外科手術でフィラリアの虫体を摘出したり、内科的に駆除をするような根本的治療も行うことが多いです。

しかし、猫の場合は身体が小さいため、外科手術での対応は難しく、内科的駆除に関しては死亡した虫体が血管の中で詰まってしまうため、禁忌とされています。

つまり、猫はフィラリア症にかかってしまったら根本的治療を行うことができないのです。

恐ろしいですね、、、😢

【猫のフィラリア症の症状】

感染し、肺動脈に移行したフィラリアの未成熟虫や死滅した未成熟虫によって喘息やアレルギーのような症状がでます。

具体的には咳、呼吸困難などの呼吸器症状です。

猫は普段咳をしたり口を開けて呼吸をすることのない動物なので、そのような症状がでたら異常と思ってください。

フィラリアに関わらず、そのような症状は呼吸器に異常があるサインです。

酷くなると死滅した虫体が詰まるなどして肺の機能低下がおこります。

咳や呼吸困難の他に、元気がなくなったり、嘔吐、下痢。ひどいと痙攣や気を失ってしまうこともあります。

もちろん、そのような症状が出たケースではほとんどが助からず、死亡してしまいます。

【猫のフィラリア症の発生状況】

過去にある研究機関が2007年、2008年に行った調査によると、都内と近隣の県において病院にもちこまれた地域猫82頭の検体を検査したところ9頭の猫からフィラリア陽性が確認されたそうです。

約10%と考えると、とても大きい数字に思えませんか?

今は地域猫は減ってきてはいます🐈

しかし、室内で飼っていても蚊に刺されることはもちろんありますので、油断はできません。

当院では猫ちゃんに使用する予防薬に、フィラリア対策が含まれるものをご提案させていただいています。

詳しくはご相談ください!

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